木造住宅専門の設計事務所として、
木造軸組構法を主軸に板倉構法を取り入れた住宅の提案をしております。
板倉構法とは、
倉(蔵)の壁を木材でつくったものの総称で、
昔から神社や農家にある穀物倉庫として作られ、
信州では土蔵の構造に多く用いられています。
厚さ30㎜の厚い板を柱間の溝へ落とし込むので、
その施工方法から落とし込み工法とも呼ばれることがあります。
30㎜の板に囲まれた壁面は、
優れた断熱性・調湿性・耐震性を生み出し、
落とし板で使う無垢の板はそのまま現わしの仕上げ材として使えるので、
見せる構造の丸太梁・大黒柱の組み合わせ等から、
構造美と安心・心地よい空間をつくり出してくれます。
更に珪藻土や漆喰等の塗り壁など、
お好みに合わせた空間を自由に設計することができます。
また、木造住宅は生活環境の変化に合わせて増築・改築が容易にできるので、
そのあたりの融通性も伝統構法ならではのメリットです。